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萌芽更新

つい先日まで「芽吹き」の季節でしたが、あっという間に「新緑」が美しい季節になりました。
新緑や芽吹きに関連して、「萌芽更新(ほうがこうしん)」について触れていきたいと思います。

まず、「萌芽更新」とは、木を伐採した後の切り株から新たな芽が出ることを指します。
切り株から枝が出ているのを見かけたことがある方もいらっしゃるでしょう。
多くの木は「頂芽優勢(ちょうがゆうせい)」という、枝先にできる芽である頂芽の成長を優先し、側芽の成長は抑制する傾向があります。
その仕組みには、枝先から分泌される植物ホルモン、オーキシンが関係しています。
頂芽はどんどん芽吹いて葉や花をつける一方、芽吹かなかった側芽は役目を終える…わけではなく、ほとんどは樹皮に埋もれて見えませんが、眠って芽吹きのタイミングを待っています。
この眠っている芽を「休眠芽(きゅうみんが)」と呼びます。
休眠芽が目を覚ますタイミングこそが、オーキシンを分泌している"てっぺん"がなくなった時、ということです。
林業ではこの性質を利用して、定期的に伐採を行って積極的に萌芽更新をします。
萌芽更新をすることで新たに苗木を植える手間やコストを省くことができるだけではなく、成長速度も速く、次世代へのバトンタッチがスムーズに行うことができます。
また、林業だけではなく、公園樹や庭木でも萌芽更新をすることで樹勢の回復を図ったり、大きくなりすぎないようにすることができます。
さて、ありがたいことに萌芽更新を実際に体験する機会に恵まれましたので、伐採直後と芽吹いた後の様子を観察してみました。
コナラを何本か間伐することになったため、2つのパターンで伐採を行いました。
①根元で伐採

②高さ30~40cmで伐採

伐採したのは1月上旬です。
そして約3か月後の4月末頃の様子がこちらです↓
①根元で伐採



②高さ30~40cmで伐採


②の高さ30~40cmの方が、勢いのある芽が多く出ています。
栄養源となる台木があるためでしょう。
しかし、今回出てきた芽が数年経って立派な幹や枝になった時には、この台木も役目を終えて朽ちてしまいます。
後々のことを考えると、新たな芽が地面に根付くことができる①のパターンの方が良いと思われます。
今回は3か月ほど経って芽が出たばかりの状態を観察しました。
また数か月、数年後どう成長していくか楽しみです。
世田谷の植木屋
さくら庭園
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