★樹木医業務
クビアカツヤカミキリ
最近、各地で「クビアカツヤカミキリ」というカミキリムシの食害で
サクラが枯れるという被害が増えて来ています。
都内では、山間部では増えて来ているのですが、23区では
まだ発生していないと言われています。
私はまだ現物を見たことがなく、フラス(穴から出る木くず)が大きいと
いう事しか知りませんでした。ただ、最近世田谷区内でも時々大きなフラスを
見ることがあり、ちょっと気になっていました。
今後のために、社長と山間部に行き、知人に被害木を見せて
貰いました。

地上から1mくらいの所からフラスが出て、ヤニも出ています。

根元には、フラスがたくさん出ています。直径5mmくらい、長さ3㎝くらいです。
ヤニと一緒に固まるようで、ちょっと固い手触りです。

防除方法としては、フラスの出ている穴を下に探って行き、幼虫を直接
取り出すか、穴から殺虫剤を入れるのが効果があるようです。
この木でも、穴の奥から一匹の幼虫が出て来ました。

殺虫剤は、「ロビンフッド」などのカミキリムシ用がいいそうです。

クビアカツヤカミキリは現在は、「特定外来生物」に指定されているので、
「生きているものを移動したり、飼育する」ことが禁止されています。
死んでいるものはいいそうなので、写真を撮らせて貰いました。

今までは、写真左の体調4cmくらいのが多かったそうですが、最近は右のような
小さい個体も発生するそうです。
又、以前は根元を中心にフラスがでていたのですが、最近は高さ3mくらいのところ
からも出るそうです。
実物を見るとはっきりわかりますね。
ちなみに世田谷で見かけたフラス繊維状だったので、クビアカでは
なさそうです。
《 裕 》
世田谷の植木屋 さくら庭園
樹木医 川瀬 裕一郎
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